2020年10月29日木曜日

気づきを重ねて

 10月ももう終わりに近づき、朝晩の冷え込みが厳しくなってきた。

事務所に着くと、フェルマータが暖房を入れ温めてくれていて、
お当番のマーガレットとともに一息つく。
暖かい場に受け入れてもらえると、体も心もほぐれる。

ゆうスペース。
不登校の子どもとのくらしをお互いに語り、聴きあい、共感する。
「そうそう」「それそれ」「一緒やねえ」
日頃感じていることを言葉にして振り返りながら、
気づいたことをまた言葉にする。
小さな「気づき」を重ねている内に、自分自身が少し変化して
その変化が夫や家族、周囲を変えていく。
周囲の自然な変化は子どもに伝わり、子どもの変化に繋がっていく。
時間はかかるかもしれないけれど、
その内に子どもは自分自身で動き出していくのだ。
「親が変われば・・・」とよく言われるけれど、
「無理に変わるのではなく、自然と変わっていけばいいんだよ」
と今なら言える。

「気づき」を積み重ねることができる場を提供し、
お手伝いができることをとてもうれしく思うとともに、
自分自身もまた、さまざまな「気づき」を重ねているなあと感じ、
ありがたく思う。

フェルマータが温めてくれていた部屋のように、
一息つける、暖かい場を大切にしていきたい。(さくら)