2024年3月29日金曜日

通信印刷とゆうスペース

 きょうは、マーガレットのピンチヒッターで、
急遽フェルマータが入ってくれたので、珍しく二人で事務所当番。
通信印刷もあるので、さくらは、いつものお手伝いの方と
先にそちらに向かってくれている。

 きょうのゆうスペースは、常連さんと初めての方のおふたりだった。
たまたま、男の子で年頃も近く、常連さんのほうは、
すでに動き出しておられる先輩となるのだけれど、
似たような経験をされていたので、そのお話を
初めての方が聴かれて、とても安心されたのではと思う。
親の会の良さというのは、これに尽きるのではないかな。
自分だけがこんなしんどい思いをしてるのだと思いがちだけど、
案外、似たような経験や境遇の人がほかにもいるのだと知るだけで
なんとなくほっとする…ゆうスペースはそういう場であってほしいなと思う。

不登校の件について、お互いの立場がわかりあえたり、
共感しあえる人とは、普段の生活ではちょっと出会いにくいかも
しれませんが、♪あんだんて♪に来てくださると、
そういう出会いがある場合が多いので、ぜひここで、
気持ちを吐き出してみてください。
私たちは少しでも楽になれるようなお手伝いをしたいと思っています。

 きょうは、さくらとお手伝いの方がおふたり来て下さってて、
通信印刷と発送作業が、手慣れた3人のため、
いつものようにあっという間に終わっていた。
私は、会計のマーガレットがいつもやってくれている仕事を
やりながら、いつも苦も無くやってくれてる
マーガレットってほんとにすごいと思った次第である。
                      (Nami)


2024年3月13日水曜日

SOSを出すことをためらわず

 今日はさくらとお当番。
私たちも子どもの不登校時代は、
やるせなさやいろんな思いを話して助けてもらったが、
今は夫婦の暮らしや子どもとの距離の取り方、
親の事などが話題になることが多い。
一番しんどい時を知ってる仲間なので、
なんでも話せてありがたい。

今日のゆうスペースはお一人だったので
ゆっくりお話を聞かせていただいた。
子どもを知り、情報を集める事って大切だけれど
親だからの思いが強すぎたりすることもある。
ゆうスペースが、
そんな時の息つく居場所になれたらいいなと思っている。

他にもいろいろな所で息抜きできれば、
SOSを出すことをためらわずに求めていければいいな。
今回はお一人だったけれど、
他の相談者さんと話すことによって気づくこともあるので、
また来てくださいね♪(小梅)

2024年3月1日金曜日

楽しく休養する

 きょうはCocoとお当番。急いで事務所に向かったはずだったが、
先にCocoが来てくれていた。Cocoと直接会うのは、ひょっとして
昨年のお当番以来?で、とりあえずの近況報告が長引いてしまう。

 きょうは、お二人参加のゆうスペース。
どちらも常連さんだったので、その後の近況を聴かせてもらう。
小学生と中学生で、立場は違うけれど、今大事にしないといけないことは
共通している気がする。
おふたりともご家庭で、ゆっくり休養しながら、好きなことはされていて、
十分、力をためてきておられるようにお見受けしている。

どの程度、力がたまってきたら、どの程度動けるのか、というのは
本人にしかわからないし、もしかしたら、本人もあまりわからないのかもしれない。
暇なので、「〇〇したい」と言ってみたところで、
それが続くかどうかもわからず、新しいことにチャレンジするのは
ハードルが高いと思ってしまいがちだけれど、
本当の意味で、力がついてきたら、高いと思っていたハードルは
易々と越えてしまうということを、いろんなかたのお話でお聞きしているし、
我が家の場合もそうであったと思う。

予定していたことをドタキャンしたり、
やろうとして始めたのに、結果としてできなかったり、
親としては、「自分で言い出したのに」と言いたくなるような
こともあったりするけれど、
それらはすべて、この先の乗り越えるべきハードルに向けての
助走であるように思う。
結果としてできなかった、となったとしても、そこに至るまでの
プロセスを経験することは、「できた」場合も「できなかった」場合も
同じだ、ということを当時、カウンセリングで指摘されたことを思い出す。
親子で十分暇で退屈な時間を楽しんで、
不登校時間を過ごしてもらいたい。
とはいえ、春は新年度に向けて、何かと気持ちがざわつくときでもあるので、
そういうときはゆうスペースをぜひ利用してくださいね。 (Nami)

2024年2月14日水曜日

ともに学び、ともに考える

受験シーズン真っ只中に、寒暖差の大きな日々。
受験生の親御さんも気を遣われる毎日かと、
お当番のマーガレットと懐かしい日々を思い出す。

ゆうスペースの参加者はお二人。
ともに中3で、進路も決ってホッと一息。
とはいうものの、4月からのことは気にかかる。
「私たちもそうだったね」とこれも懐かしい。

ただ学校に行っていない子どもの育ちは本当にそれぞれだ。
「あるある」と思わず声を上げてしまうようなことも多いし
経験者から聞く育ちのモデルのようなものもあるけれど
「自分の子どもには当てはまらない」と不安になることも。

ゆうスペースでお話を伺う中でも、自分が経験したことがないことや
当時は気にならなかったこと、心配にならなかったことなどを耳にする。
同じように思えることでも、子どもさんや親御さんを取りまく状況によって
大きく違ってくることも多いなと気づく。

私たちにできることは限られているけれど、
安全な場所で、安心してお話しいただき、
ともに学び、ともに考えることができたらと思う。

少しでもお気持ちを楽にしていただけたら、
との願いを込めて。(さくら)

2024年1月26日金曜日

通信印刷とゆうスペース

 きょうは、ラスカルと事務所当番。
通信印刷もあるので、さくらは直接社協へ向かってくれた。
さくらとラスカルは、通信の編集も担当してくれているので、
印刷日までにも仕事がたくさん。
20年も活動をしているので、今号は125回目の発行で、
ふたりとも、慣れたものとはいえ、それぞれがどういう状況であっても
自分の仕事をきっちりこなしてて、身びいきと言われるかもしれないけど、
ほんとにすごいことだし、感謝と尊敬しかない。
また、印刷日は、ベテラン?のお手伝いの方が
ありがたいことに、毎回お越しくださり、
これまた、手慣れたものなので、すぐに発送準備が整う。
そんなわけで、私は帰り際に郵便局に運ぶのを手伝うだけで終わってしまうという
印刷日の風景はいつものことである。

 ゆうスペースは、お二人のご参加だった。
おひとりは、初めての方で、中3の方だったのだが、
この時期になると、卒業後の進路については悩まれて当然だろう。
特に、本人に目に見えるような動きがさほどない場合は、
親としても動きづらいものがある。
お母さんはご本人の意志を尊重しておられたので、
それで十分だと思った。
ただ、今は、動けなくても、親は情報を集めておくのが大事というのは、
うちの「不登校からの進路選択」の本や、♪あんだんて♪通信でも何度も
取り上げさせてもらっているところだが、
情報を持っていることで、親の気持ちも安定するので、
そうしながら、この時期を過ごしてもらいたいと思う。

ご本人の意志で、納得した進路を選択できれば何よりだと思うけれど、
エネルギーが十分でなく、選択できない場合であっても、
この際、先延ばしにしてもなんとかなるものだということも
併せて伝えていけるといいなと思う。そういうのもアリだと
伝えたうえで、自分はどうしたいのかを考えてみてほしいと思う。
学校の区切りとご本人の進み具合は必ずしも一致するものでもないということは
多くの方のお話を聴かせてもらって、感じているところで、
親としては、歯がゆいかもしれないけど、
焦らず、ご本人のペースを見極めることが大事かなと思う。

進路選択に限らないですが、こうしたときのはらはらやらイライラは、
一人で抱えずに、ゆうスペースに吐き出しに来てくださいね。
お待ちしています。             (Nami)     

2024年1月10日水曜日

男の子はおもしろい?

 今年初めてのゆうスペース。
Cocoとは年末から続けてのお当番。
年始から続いた心痛むできごとに思いを寄せながら、
これからはどうか穏やかにと願う。

年末からの郵便物の中に1冊の冊子が。
おうみ子ども・若者未来のタネプロジェクトが発行している
『学校に行きづらい子どもたちのための育ちと学びのサポートブック』の
最新号「湖南圏域エリア版」だ。
この冊子は親御さんたちが自らの手で作成され、
すでに発行されたものと合わせて、滋賀県内の情報が網羅されている。
♪あんだんて♪も情報誌がスタートだっただけに、
この冊子の大切さを実感する。
↓こちらからご覧いただけます。

湖南圏域エリア版、甲賀市版では『不登校でも子は育つ』が紹介され、
またコラムなど県外の方にとっても大切な情報も載っているので、
興味のある方はぜひご一読を。

午後からゆうスペース。
初めての方と少し先を行く人と、合わせて3名の参加。
この日はみんな男の子の母親。♪あんだんて♪マジック!!

母親にとって男の子は「なんだかよくわからない存在」でもある。
特に思春期になると急に大人びて、戸惑うことも多い。
一方で妙に子どもっぽくて「なんで?」ということも。
しんどさから出てくる行動だとわかっていても
異性であるが故に受け入れ難かいこともあるし、
粗暴だと感じて、「この子は大丈夫か」と不安になることもある。
でもそれぞれの経験を話してみると、誰もが通る道だとか
よくあることだとわかりちょっと安心。
「男の子ってねえ」とクスッと笑い話になることも。
母親にとって男の子は「おもしろい存在かも」なんてね。

逆に父親と娘もそんな関係なのかもしれないと思う。
何とか理解しようと歩み寄れば寄るほど、
関係がぎくしゃくするとも聞きき、
父親の涙ぐましい努力が届かないことも多い。
でも父親がお互いに話をすれば
「やっぱりそうなんだ」と力が抜けるのかもしれない。

心配なことをひとりで抱えているとどんどん不安になるが、
どこか安心できる場所で、ちょっと口にできればホッと一息つける。
ゆうスペースもそんな場でありたい。

必要な方に必要な支援が届きますように。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。(さくら)


2023年12月22日金曜日

今は土台を作るとき

 この冬いちばんの寒波がやってきて、
「もしかしたら山科は雪?」なんて思いながら事務所へ。
これまでも自宅周辺は降っていなくても山科は真っ白、
なんてことがあったが、今日は大丈夫。
それにフェルマータが部屋を暖めて待ってくれている。
相方のCocoは、出身地の友だちが送ってくれたという
大雪の写真を見せてくれた。
雪景色はきれいだけれど、生活への影響も心配になる。
暖冬といっても油断はならない。

ゆうスペースはお一人。初めての参加。
「こんなにゆっくりと話を聞いてもらっていいんですか」
と恐縮されていたけれど、もちろん。
いろんな人の話を聞くことはできないけれど、
そんな時は私たちやこれまで出会った方の子どもが
どんなふうに成長しているのかをお伝えする。
それだけでもちょっと安心してもらえて、うれしく思う。

子どもが不登校という状態になっているのは
何らかの事情で、子どもにとって学校が
「安全で安心できる居場所」になっていないことだと思う。
居心地の悪さを感じながらも、何とか合わせようとがんばって
エネルギーを使い果たしてとうとう行けなくなってしまう。
そこからエネルギーを貯めるのにはやっぱり時間がかかる。

友だちと遊べたり、家の中でいきいきと過ごし始めると
「もしかしたら行けるかも」と思ったりもするが、
いざ行こうとすると行けなくて落ち込む。
大丈夫だよ、
まだエネルギーが満タンになっていないんだね。

安全な場所で、安心できる人たちと過ごすことで
エネルギーは貯まっていく。まずは土台作り。
興味のあること、好きなことをができるのがいちばん。
それが時間つぶしや今のつらさを忘れるために始めた
ゲームやnetでもいいのだ。
親のとって無駄のように見えることでも、
そこから得たものが新たなつながりを生み出すことも多く
視野がどんどん広がっていく。
しっかりとした土台の上に立つ子どもは、たくましい。

今日、明日…というより少し長い目で
できれば1年くらい先を見据えて
過ごしていければいいなと今は思う。

「急がば回れ」

とは言いつつ「一体いつになったら?」という思いは
信頼できる人に聴いてもらって。
ゆうスペースでもお手伝いしますよ。(さくら)