2023年12月22日金曜日

今は土台を作るとき

 この冬いちばんの寒波がやってきて、
「もしかしたら山科は雪?」なんて思いながら事務所へ。
これまでも自宅周辺は降っていなくても山科は真っ白、
なんてことがあったが、今日は大丈夫。
それにフェルマータが部屋を暖めて待ってくれている。
相方のCocoは、出身地の友だちが送ってくれたという
大雪の写真を見せてくれた。
雪景色はきれいだけれど、生活への影響も心配になる。
暖冬といっても油断はならない。

ゆうスペースはお一人。初めての参加。
「こんなにゆっくりと話を聞いてもらっていいんですか」
と恐縮されていたけれど、もちろん。
いろんな人の話を聞くことはできないけれど、
そんな時は私たちやこれまで出会った方の子どもが
どんなふうに成長しているのかをお伝えする。
それだけでもちょっと安心してもらえて、うれしく思う。

子どもが不登校という状態になっているのは
何らかの事情で、子どもにとって学校が
「安全で安心できる居場所」になっていないことだと思う。
居心地の悪さを感じながらも、何とか合わせようとがんばって
エネルギーを使い果たしてとうとう行けなくなってしまう。
そこからエネルギーを貯めるのにはやっぱり時間がかかる。

友だちと遊べたり、家の中でいきいきと過ごし始めると
「もしかしたら行けるかも」と思ったりもするが、
いざ行こうとすると行けなくて落ち込む。
大丈夫だよ、
まだエネルギーが満タンになっていないんだね。

安全な場所で、安心できる人たちと過ごすことで
エネルギーは貯まっていく。まずは土台作り。
興味のあること、好きなことをができるのがいちばん。
それが時間つぶしや今のつらさを忘れるために始めた
ゲームやnetでもいいのだ。
親のとって無駄のように見えることでも、
そこから得たものが新たなつながりを生み出すことも多く
視野がどんどん広がっていく。
しっかりとした土台の上に立つ子どもは、たくましい。

今日、明日…というより少し長い目で
できれば1年くらい先を見据えて
過ごしていければいいなと今は思う。

「急がば回れ」

とは言いつつ「一体いつになったら?」という思いは
信頼できる人に聴いてもらって。
ゆうスペースでもお手伝いしますよ。(さくら)