2023年5月26日金曜日

嬉しい訪問

 きょうは、スタッフ3人体制。
マーガレットとラスカルと私という組み合わせも
久々のような気がするけど、
そこにまたフェルマータもあとで加わって、
にぎやかなスタッフゆうスペースになった。

 きょうのゆうスペースは、初めての方がおふたりとなった。
年齢も違うけど、女の子の一人っ子さん同士。
きょうだいがいてもしんどいけれど、子どもが一人というのも
マンツーマン状態になるので、お互いしんどいことも多いのではと思う。
年齢があがることで、徐々に距離は取りやすくなるだろうけれど、
子どもが小学生の場合では、なかなかそれも難しいこともある。

ああしたい、こうしたい、と希望を口にすると、
もちろん嘘ではないだろうし、本人の意志を尊重ということを考えると、
叶えてあげたいけれど、それが本心からかどうかという見極めも
必要になってくる。「親の意向を無意識に汲んで」の発言とか、
行ってないことからの「焦り」であったりする場合もあるからだ。
親の方は少し時間をかけて、必要かどうかの判断をしてもいいのかなと
思う。

 きょうお越しになったお一方は、なんと東京からのお客様だった。
もう不登校は過ぎておられるのだけれど、
一度来てみたかったと訪ねてきてくださった。
♪あんだんて♪を知ってくださったきっかけが、2014年1月22日の
NHKあさイチだったとのこと。
(当時のことは、旧♪あんだんて♪日記へ。)
フェルマータが生出演し、事務所も映ったりしたことで、
♪あんだんて♪事務所にもオンエアが終わった直後から
ものすごい数の電話がかかってきた。
そして、なんと、そのときに、お電話くださり、
それ以降、ずっとご支援くださっている方だったのだ。
長くご支援くださり、しかも東京在住の方なので、たいして
お役にも立ててないだろうけれど、本当にありがたいことだ。
♪あんだんて♪はやはり、ご支援くださる方々によって、
これまで続けてこられたのだなと改めて実感した。

久しぶりに当時のことを思い出し、電話が途切れないので、
「おひとり15分でお願いします」って言ってたよね、とか、
遠方からのお電話のほうが多かったねとか、
自分たちも必死で対応していたことがよみがえってきて、
その後もスタッフで思い出話に花が咲いたのだった。
こういうお話を伺うと、長く続けてきてよかったなと
スタッフ一同、嬉しい一日となった。     (Nami)   

2023年5月9日火曜日

日々の暮らしを積み重ねて

朝は冷え込んでいたけれど、昼間は暑いくらいの快晴。
久しぶりのお当番に心が弾む。
会議もオンラインが当たり前になってきて、
スタッフ同士顔を合わせる機会が減っている。
オンラインももちろんいいのだが、やっぱり対面。
ラスカルとNamiに積もり積もった話を聴いてもらい、
頭の中を整理していく。
私のためのゆうスペース!!スタッフの特権だね(笑)

ゆうスペースはお二人参加。
学校には行っていないけれど、それなりに落ち着いている
となんとなく思っていても、
子どもが見せる変化に、親の心は揺れる。
特に4月、5月はその揺れが大きい。
身体の調子も心の調子もなんだかいつもと違う。
自分だけ?いえいえみんな同じ。
ゆうスペースでそんなことも確認し合ってほっこり。
でもそのしりからまた、不安がわき上がってくる。

学校に行けなくなると「不登校の子」と言われる。
それまでと変わるところはないはずなのに、
そう言われることは、
親としてとても心苦しかった。
子ども自身はもっとつらく、しんどいことだったかと思う。
不登校の子に対する支援は広がってきているけれど、
そこに参加できるのは「不登校の子」。
わが子は「そんな不登校の子が行く場所に行きたくない」と言った。

その思いはどう変わってきたか。
親が支えられ、自分のしんどい気持ちが少しずつ軽くなると
子どもを見る目が変わってきた。

「学校には行っていないけれど、それ以外は変わりがない」

親がそう感じるようになっていることがと伝わってきて、
自分も少し気持ちが楽になったと、
後に子どもが話してくれた。

何か特別なことをしたわけではなく、
日々の暮らしを重ねる中で子どもが見せる、
好きなことに出会って楽しそうにしている姿、
ちょっとお手伝いをしてお役立ち感を感じている姿などなど。
親が支えられ、周囲の理解を得つつ、その姿を見ている内に
「不登校の子」という意識が薄まっていく。
もちろん、今も心の隅っこでチクチク痛みを感じるし、
消えることはないかもしれないけれど
十分薄まればそれでいいんだとも思う。
本当は「不登校」なんて言葉がなくなればいいと思うけど…。

ゆうスペースで参加者さんのお話を聞きながら、
自らの心にも問いかけ、整理をしているなと感じる。
来てくださってありがとうございます。出会いに感謝。(さくら)