2022年10月28日金曜日

成長に気づける幸せ

  きょうはよいお天気だ。朝は肌寒かったので、薄いコートを着て、
事務所に向かって歩いていると着くころには汗ばんできた。
きょうのゆうスペースは、小学生の方と、その時代を経験された常連の方の
お二人の予約。久しぶりにお会いするので、楽しみだねとさくらと話す。

 学校行事が続々と行われる秋は、気持ちもなんとなく落ち着かない。
行事の連絡をもらうたびに、行く行かないを、親子で話し合うことになる上、
先生とも打ち合わせもしないといけないし、それがしんどいと思っていた時期もあった。
行けたらいいねとは思うけど、無理させることでもないと思っていたら、
突然、行くと言い出すこともあったりして、こちらが驚かされることも…。
きょうは、驚きのお話を聞かせていただいた。

 突然の動きで、親のほうがびっくりするような場面というのはよくあることだ。
きょうのお二人は、お子さんのめざましい成長ぶりがお母さんのお話から
よく伝わってきて、嬉しかったし、とても感動した。
日々の生活ではそれほど違いがあるわけではないのかもしれないけれど、
3か月前、半年前と比べたら、格段に成長されている。
おうちにいてもこんなふうに成長していくものなんだなと実感できるのは、
親として幸せなことではないかと思う。
こうして、小さな幸せを喜びながら過ごしてきましたと、
ちょっと先を行かれる常連さんの方からも伺った。
私は、遠い過去の思い出になってしまったが、
そんなふうに、小さな幸せを喜び、子どもの成長に気づけるような親に
ともに成長させてもらっていると思えるようになってから、
気持ちも楽になったし、「信じて待つ」ことを理解できるようになった
気がしている。
最近、読んだ小説でも、「大事なのは、何かしてあげることじゃない。
この子には何かが実るって、信じてあげること」という一節がでてきたのを
思い出した。

 きょうはゆうスペースのあと、さくらとフェルマータが申し込んでいたという
オンラインセミナーを一緒に聴かせてもらった。
直接かかわるわけではないにせよ、多少なりとも行動の背景や気持ちを知れて、
勉強になってよかった。
その間に電話もかかってきたりして、きょうはなかなか忙しい日だったが、
充実した一日だった。              (Nami)


2022年10月11日火曜日

学校は好きだけど、今は行くのがしんどい

今日はマーガレットとお当番。
ゆうスペースまでの時間に、彼女は会計、私は事務処理。
おしゃべりもしつつバタバタと作業をしていたら
あっという間に12時をとっくに過ぎていた。
あわててお昼ご飯を食べる。

ゆうスペースはお二人参加。
「不登校の子にとっては学校はしんどいところ」と考えてしまうけれど、
学校生活すべてがしんどいという子どもばかりではないと思う。
「勉強は好きだけど、友達との関係がしんどい」子もいれば、
「友達と遊ぶことは楽しいけれど、勉強についていくのがしんどい」
という子もいる。
別室に登校して勉強したり友達とかかわったり
教室と同じように過ごす子もいれば、放課後登校の子、
クラブだけ行く子、行事だけ参加する子などさまざまだ。

勉強、クラブ、友達など子どもたちの生活が学校中心で、
多くのことが学校に集約されている。
今、子どもが自分の身を置いている学校生活の中で、
「楽しいと思うこと」や「やりたいこと」よりも
「しんどいと思うこと」の方が多くなり、
がんばっている内にエネルギーがなくなってきて
学校に行けなくなってしまう。
時には自分自身を守るために、「行けない」
あるいは「行かない」という状況になることもある。
「学校は好きだけど、今は行くのがしんどい」と言う
子どもさんもいるが、それも本当の気持ちなのだろう。

フリースクールや居場所、あるいは塾やおけいこ事など
学校以外に安心して「楽しいと思うこと」「やりたいこと」が
できる場所がもっと増えれば、
子ども自身はもちろん、親も気持ちが楽になるだろう。
もちろんそれが家であってもいい。
近頃ではオンラインを利用することもできる。

動くのがつらくて、しんどいときはゆっくり休んで、
動き出したときに「安心できる場所」が
もっと増えればいいのになと思う。(さくら)