2023年10月10日火曜日

子どもを取りまく人たちを支えてほしい。

 久しぶりに小梅とのお当番。
顔を合わせるやいなや、いつものおしゃべり。
日頃感じているイライラから秋の観光情報まで、
お昼を挟みながらマシンガントーク(笑)
おなかは満足、心もスッキリしたところでゆうスペース。
3名の親御さんが参加してくださる。

それぞれに、今の子どもさんの様子やつらい思いを語ってくださった。
あの頃、私ももがいていたなあ。

子どもが不登校になって、
それまで抱いていた価値観や理想像を問われた。
親が勝手に思い描いている「理想的な子育て」が、
時に子どもを追いつめてしまうこともあると知った。
学校に行けなくなって、疲れ切っている子どもの姿を見て
諦めたり手放したことはたくさんあるけれど、
子どもが自分の力で歩きはじめ、
「親はそれを応援するしかないのかなあ」
「それならこの子と少しでも楽しく暮らしていくか」
と思ったら、これでいいんだなと気持ちが楽になった。

思い返せばそれまでにいろんな人に支えられた。
微力だけど夫(笑)、家族、親の会、
そしてなにより♪あんだんて♪スタッフ。
担任など学校の関係者とは相性やタイミングがあり、
いいときも悪いときもあった。
それでもいろんな人にしんどい思いを聞いてもらい、力をもらった。

親が支えられず、周囲や学校からさまざまなプレッシャーを受けて
孤軍奮闘状態になっていると、視野がどんどん狭くなる。
これまでの理想や価値観に固執して、
どうしても子どもを追いつめてしまって親も子どももしんどい。

先般発表された文科省の調査でも、子どもへの支援にばかり目が向いて、
親を支えるという視点がないことが何とももどかしい。
それとともに、先生への負担がどんどん増えていくように感じる。
負担感から親に厳しいことを言ってしまう先生も多いのではないかと思うし、
そもそも子どもたちが安心して過ごせる学校作りができず、
学校に行けない子どもが増えていくのもしかたないかとも思う。

今、学校に行くことがしんどいと思っている子どもが
自分が落ち着ける場所で少しでもゆったり過ごせるよう、
また子どもが安心して通える学校になるように
まず子どものかかわる人たちがゆとりを持てるような支援を
広げていってほしいと思う。(さくら)