2021年11月26日金曜日

不登校の思い出

  きょうは、久しぶりにCocoがお当番に入ってくれた。

おかげで、ラスカルと3人で、久しぶりに顔を合わせることができて、
嬉しかった。ただ、近況報告が、五十肩の話とか、体調のことばかりなのだが…。
ゆうスペースは、来てくださる方の場でもあるけれど、
私たちスタッフの癒しの場でもある。

 初めての方がお二人で、なぜか、今回は、小、中、高と、
年齢差がある会になった。それでも気持ちの上での共通点は多いものだ。

 ごく初期の方にとっては、一番葛藤の多い時期だと思うので、足を運んで
くださるだけでも、しんどいことだっただろうと思う。
初期の方には涙はつきもの。こちらも同じ道をたどり、
同じ涙を流してきた身なので、何年たとうが一緒に涙ぐんでしまう。
それでも皆さん、よく耐えて、落ち着いた暮らしをされているので
感心する。今は、相談先も周りを見渡せばいろいろあるけれど、
必ずしも、自分に合う人ばかりでもないし、
お母さんが無理せずに関われるかどうかで選んでもらいたい。
子どもさんの支援先についても、学校ではない別の場所に行くことは、
簡単そうに見えて、ある程度エネルギーがたまっていないと
難しいし、せっかくたまった力をすり減らすことにもなりかねない。
たぶん、学校に五月雨的に登校できる場合も同じことがいえると思う。
やはり、家で好きなことをたくさんするのを見守ってあげてもらいたい。
子どもはじっくり好きなことをできたらその分、力もためているはずだ。

 きょうは、普通の学校生活を送れず、思い出も作れなかったことを
後悔しないだろうかという話も出ていたが、
あとでうちの息子たち(社会人)に聞いたところ、
後悔はしていないし、行けなかったという事実に
後ろめたさもないとのこと。
修学旅行などの行事は行けたら行けたで、よかったかもしれないけれど、
無理をしていたら、弊害はきっとあったと思う、と言っていた。
今を生きている彼らには過去は過去でしかないようだ。                     
(Nami)

2021年11月10日水曜日

私たちにできること

 最近、本を読んだり映画を観て感じたこと。


♪あんだんて♪に来てくださる親御さんは、
『不登校でも子は育つ』や『不登校からの進路選択』
を読んでくださっていて
「しんどい思いをしている子とどうかかわればいいのか」
を知ってくださっている方が増えている。
だからこそ「無理をして学校に行かせない方がいい」
と自分に言い聞かせつつ
「できたら学校に行ってほしい」「学校に行かせなければならない」
という気持ちも捨てきれずに揺れていらっしゃる方も多い。
学校や周囲の方の対応によっては、その揺らぎが大きくなり親を苦しめる。

不登校に関する情報はずいぶん周知されるようになっているが、
それでも誤解や思い込みで、今でも親が苦しい思いをしている。
それは不登校だけでなく、さまざまな困難でも起こっていること。
どうすればいいのか・・・。

まずは知ってもらうこと、正しく理解してもらうこと。
そして当事者の思いを伝えること。
今苦しい思いをしている人がそれをすることはしんどい。
でも、そこから始めないと自分の子どもを守れないこともある。
ほんの少し先を行く私たちは、非力だけれど
今しんどい思いをしている子どもや親御さんたちのために
少しずつ、少しずつ理解が広まるように
できることをしていきたいとあらためて思う。

ゆうスペースには3人参加してくださった。
来たかったけれど、なかなか思いきれなかったという方も。
親も、しんどいときにはなかなか動き出せない。
私もそうだった。
でもしんどい思いをひとりで抱えないでほしいと切に思う。
まず自分の気持ちを話して、少し肩の荷を下ろしてもらえれば
私たちもうれしい。お待ちしています。(さくら)