2023年7月11日火曜日

私だけじゃないんだ

6月半ばに学びリンクさんから発行された「不登校あるある」。
♪あんだんて♪20周年の記念にと、スタッフが手分けして執筆した本。
もう読んでいただいたでしょうか?

今日は朝から新聞の取材に来てくださり、
フェルマータ、ラスカルとともに取材を受けた。
本を出したいきさつや、込めた思い、伝えたいことなどなど
記者さんが私たちの話をうまく引き出してくださる。

自身が経験したことや活動をする中で感じたことを書きながら、
大切にしたことはタイトル通り、
読んだ人が「あるある」「私だけじゃないんだ」と思ってくださること。
わかっているけどできないこと、
やってはいけないと思っていてもやってしまうこと、
私たちもいっぱい経験してきた。
そのたびに落ち込んだりしていたけれど、
気がついたらなんとかなっていた。
ゆうスペースに来られない方もいらっしゃるだろうけれど、
この本を手に取ってくださり、そんなことが伝わればいいなと思う。

午後からはゆうスペース。マーガレットとお話を伺う。
子どもが学校に行けなくなり、家族との関係も揺らぐ。
日々、厳しい状況で暮らしていらっしゃる様子に、心が痛む。

そんな中、初めて来てくださった方が最後に
「不登校の子どもを持つお母さんって、本当にいらっしゃるんですね」
と笑顔でおっしゃった。
ネット上で見ることはあっても、
こうやって直に会うことは初めてだとか。
私だけじゃないんだと、実感された様子だ。

「また来ます」
そう言ってくださることが本当にうれしい。
お話を伺うことしかできないけれど、
ホッと一息ついていただける場を大切にしていきたい。(さくら)

2023年6月29日木曜日

肝が据わっている

 朝から雨が降りそうで降らない、蒸し暑いお天気。
事務所に着くと、フェルマータとNamiが来ている。
早速、先日発売された『不登校あるある』を
お世話になった方々に発送する作業に取りかかる。
20年の活動の中から感じたことを、手分けして執筆した本。
「不登校のサイトで評判になっているよ」との声も聞き、
とてもうれしく感じる。多くの方に手に取っていただきたい。

午後からはゆうスペース。3名の参加。
子どもさんの年齢も不登校の経験も違っているけれど、
お互いの話をじっくり聴き合って、自分の中に思いを巡らせる。
日々、子どもの対応に追われているとゆっくりした時間が持てないが、
ゆうスペースという2時間の枠で、自身とも対話できるのでないかと思う。
私も時々「古傷」が痛む……反省、後悔……
まあ、いろいろあったよね。
うん、「あるある」と笑えるようになった。

そんな中で、時間をかけて子どもさんに心を寄せてきたかたは
「肝が据わっているな」と感じた。私はできていたかな?
子どもの思わぬ言動に揺れる時もある、
子どもの希望を聞き、こんなこと伝えたら
わがままだと思われるかなと不安に感じる時もある。
でも子どもとの信頼関係ができていれば、
不安の中でも、どーんと肝を据えて対応できるんだなあ。

今はまさに渦中で子どもさんに振り回されているように感じていても、
あせらずに、信頼関係を育てていくことって
本当に大切なんだなとあらためて思う。
時々は親子でバトルもあるだろうけれど……「あるある」。

どうやら外は雨が降り、風も強く吹いていたようだけど、
ゆうスペースで私も穏やかな時間が過ごせた。
来てくださった方々に感謝。(さくら)

2023年5月26日金曜日

嬉しい訪問

 きょうは、スタッフ3人体制。
マーガレットとラスカルと私という組み合わせも
久々のような気がするけど、
そこにまたフェルマータもあとで加わって、
にぎやかなスタッフゆうスペースになった。

 きょうのゆうスペースは、初めての方がおふたりとなった。
年齢も違うけど、女の子の一人っ子さん同士。
きょうだいがいてもしんどいけれど、子どもが一人というのも
マンツーマン状態になるので、お互いしんどいことも多いのではと思う。
年齢があがることで、徐々に距離は取りやすくなるだろうけれど、
子どもが小学生の場合では、なかなかそれも難しいこともある。

ああしたい、こうしたい、と希望を口にすると、
もちろん嘘ではないだろうし、本人の意志を尊重ということを考えると、
叶えてあげたいけれど、それが本心からかどうかという見極めも
必要になってくる。「親の意向を無意識に汲んで」の発言とか、
行ってないことからの「焦り」であったりする場合もあるからだ。
親の方は少し時間をかけて、必要かどうかの判断をしてもいいのかなと
思う。

 きょうお越しになったお一方は、なんと東京からのお客様だった。
もう不登校は過ぎておられるのだけれど、
一度来てみたかったと訪ねてきてくださった。
♪あんだんて♪を知ってくださったきっかけが、2014年1月22日の
NHKあさイチだったとのこと。
(当時のことは、旧♪あんだんて♪日記へ。)
フェルマータが生出演し、事務所も映ったりしたことで、
♪あんだんて♪事務所にもオンエアが終わった直後から
ものすごい数の電話がかかってきた。
そして、なんと、そのときに、お電話くださり、
それ以降、ずっとご支援くださっている方だったのだ。
長くご支援くださり、しかも東京在住の方なので、たいして
お役にも立ててないだろうけれど、本当にありがたいことだ。
♪あんだんて♪はやはり、ご支援くださる方々によって、
これまで続けてこられたのだなと改めて実感した。

久しぶりに当時のことを思い出し、電話が途切れないので、
「おひとり15分でお願いします」って言ってたよね、とか、
遠方からのお電話のほうが多かったねとか、
自分たちも必死で対応していたことがよみがえってきて、
その後もスタッフで思い出話に花が咲いたのだった。
こういうお話を伺うと、長く続けてきてよかったなと
スタッフ一同、嬉しい一日となった。     (Nami)   

2023年5月9日火曜日

日々の暮らしを積み重ねて

朝は冷え込んでいたけれど、昼間は暑いくらいの快晴。
久しぶりのお当番に心が弾む。
会議もオンラインが当たり前になってきて、
スタッフ同士顔を合わせる機会が減っている。
オンラインももちろんいいのだが、やっぱり対面。
ラスカルとNamiに積もり積もった話を聴いてもらい、
頭の中を整理していく。
私のためのゆうスペース!!スタッフの特権だね(笑)

ゆうスペースはお二人参加。
学校には行っていないけれど、それなりに落ち着いている
となんとなく思っていても、
子どもが見せる変化に、親の心は揺れる。
特に4月、5月はその揺れが大きい。
身体の調子も心の調子もなんだかいつもと違う。
自分だけ?いえいえみんな同じ。
ゆうスペースでそんなことも確認し合ってほっこり。
でもそのしりからまた、不安がわき上がってくる。

学校に行けなくなると「不登校の子」と言われる。
それまでと変わるところはないはずなのに、
そう言われることは、
親としてとても心苦しかった。
子ども自身はもっとつらく、しんどいことだったかと思う。
不登校の子に対する支援は広がってきているけれど、
そこに参加できるのは「不登校の子」。
わが子は「そんな不登校の子が行く場所に行きたくない」と言った。

その思いはどう変わってきたか。
親が支えられ、自分のしんどい気持ちが少しずつ軽くなると
子どもを見る目が変わってきた。

「学校には行っていないけれど、それ以外は変わりがない」

親がそう感じるようになっていることがと伝わってきて、
自分も少し気持ちが楽になったと、
後に子どもが話してくれた。

何か特別なことをしたわけではなく、
日々の暮らしを重ねる中で子どもが見せる、
好きなことに出会って楽しそうにしている姿、
ちょっとお手伝いをしてお役立ち感を感じている姿などなど。
親が支えられ、周囲の理解を得つつ、その姿を見ている内に
「不登校の子」という意識が薄まっていく。
もちろん、今も心の隅っこでチクチク痛みを感じるし、
消えることはないかもしれないけれど
十分薄まればそれでいいんだとも思う。
本当は「不登校」なんて言葉がなくなればいいと思うけど…。

ゆうスペースで参加者さんのお話を聞きながら、
自らの心にも問いかけ、整理をしているなと感じる。
来てくださってありがとうございます。出会いに感謝。(さくら)

2023年4月28日金曜日

新学期を迎えて

 きょうは珍しくスタッフが3人。ゆうスペースのお当番は、
ラスカルと私だが、事務専門に、小梅が応援にかけつけてくれた。
新年度は事務作業がたくさんあるので、お当番の仕事とは別に
やらなくてはいけないこともあり、忙しいのに出てきてくれた。
でも、久しぶりに(という感じもしないけど)じかに顔を合わせて
スタッフ同士、おしゃべりできるのは楽しいものだ。

 きょうのゆうスペースは、私も含めて、先月と同じ方がたまたまいらして
少しは、気楽にお話ししていただけたなら嬉しいし、
私も引き続きのお話が聴けてよかった。継続してお話を伺っていてよい点は、
そのお子さんの成長ぶりが私たちにもよくわかることだ。
お子さんだけでなく、お母さんもご自身では自覚はないのかもしれないけど、
とてもいい方向に進んでおられて、まさしく親子で、ご家族一体で
成長されているという感じがして、頼もしい。
私たちはその変化を傍で見させていただけることをありがたく思う。

毎日見ておられるお母さんにしてみたら、お子さんの成長というのは、
1ミリ単位くらいのものかもしれないけれど、
そのわずかな変化をお話しくださることが、私たちにはポイントと
思えるようなことだったりする。
お子さんの行動が、そばにいるお母さんにとっては、
それは普段なら当然で、特別評価に値しないようなことかもしれないけれど、
ちょっと離れてる私たちの目には、それがとてもがんばっておられるように
映るので、その点をお伝えできればと思う。

新学期は、なんとなしに、気持ちが揺れる。
もう行かないのだなと、受け入れたつもりでも、やっぱり、
制服姿の子どもたちを見ると、胸が痛むし、
楽しそうに会話する生徒たちを見ると、そこに居ないわが子を
想い、涙がこぼれそうになる。春はそういう季節だ。
親の方もそうだけど、当の子どもたちにしても、
決して楽な季節ではないのだろうと思う。
ただ、そうした日々を積み重ねていくと、
しだいに動けるエネルギーもたまっていくものだと思う。

このような、しんどい気持ちを吐き出す場がゆうスペースなので、
少しでも、気持ちが軽くなって、明るい気分になれますようにと
私たちも願っています。どうぞまたお越しくださいね。(Nami)

2023年3月31日金曜日

年度末のゆうスペース

 きょうは久しぶりにCocoとお当番。
たまっている話がいっぱいあって、フェルマータも顔を
出してくれると、事務所の仕事も、つい手が止まってしまう。
がんばって早くやらなくちゃ。

 年度末のゆうスペースには3人来てくださった。
たまたま同じ年齢の高校生がいらしたので、
共有できる話題もあってよかったかもしれない。
同じ年齢でも、回復段階によって対応は違って当たり前だけど、
先を行く先輩の話には、気づきがたくさんあると思う。
基本的にはどの方でも同じなのは、本人の意志を尊重することと
お母さんがしんどい思いをしないやり方でいいということかなと思う。

新年度を控えて、学校対応に、お母さんに重い負担がかかってしまう
事態が想定されるけれど、選べるのであれば、
お母さんは自分がしんどくない方法を選んで間違いないと思う。
ともすると、不登校をしている我が子のことで、先生に
ご迷惑をかけていると思いがちだし、
親としても、ほかの親御さんと同じことはしなければいけないと
思ったりもしてしまうかもしれないけれど、そういう親の引け目
のようなものは、子どもの回復にはプラスになることはないと思う。

先生に対しては、感謝の気持ちはそれはそれとして
伝えたらよいことで、
何かの要望がある場合は、そのままの熱意をもって
伝えればいいのではないかなと思う。
もちろん願い通りになるとも限らないのは当然だし、
子ども自体のドタキャンもいつもありえるのだけれど、
本人が、何かやってみようかなと言い出した時の意欲は
大事にしたいと思う。
ドタキャンすることは、親としては、がっかりすることだけど、
不登校の子の場合、やってみようとする意欲が出てきた証。
結果として、完遂するには少し力が足りないというレベル
だと思うので、ドタキャンを何度かしながらも、
次第に、やり遂げられるようになっていった気がしている。
 
 新学期は、本人もだけれど、親の方も気持ちが落ち着かず
結構しんどい時期かなと思います。
そういうときは、どうぞゆうスペースにお越しください。
少しでも、ほっとする時間が持てますように。
                     (Nami)


2023年3月8日水曜日

ゆうスペースはほっとしてもらえる場にしたい

 今日は久しぶりにさくらとふたりでお当番。
以前は良く一緒に事務所でおしゃべりをしていたが、
ここ数年は会議もオンラインですませることも多く、
活動日も減ってお当番が重なることも少なかった。
フェルマータも加わって、今準備中の本のことや
先日行ったスタッフ全員での座談会のこと、
家族や家庭の出来事などなど、話題が尽きない。

 ゆうスペースは三人参加。
それぞれ年齢も性別も不登校歴も様々であったけれども、
互いのご苦労や悩みを共感し合う穏やかで温かい空間となった。
高校受験のこと、フリースクールのこと、学校との関わり方など、
情報交換もできてとても有意義だったと思う。

 子育てには正解はない。失敗も成功もない。
その正解もないものに、
「こうかな?」「やっぱりこうかな?」と思い悩みながら
子どもと向き合っている親。
もうそれだけで十分なのではないだろうか。
ゆうスペースはそんな母さんたちの頑張りを労い、
ちょっと力を抜いてほっとしてもらえる、
そんな場所にしたいなと思っています。 ラスカル